あとがき

はじめに、おことわりを。

この物語はフィクションです。博多の人口の3パーセントが殺し屋、というのも真っ赤な嘘です。

福岡はとても平和で、素敵な町です。発砲事件なんてほとんどありません。

(たまに中学校で拳銃が暴発することもありますが)

安全で過ごしやすい町ですので、福岡への旅行や移住を予定している方もどうかご安心ください。

さて、この作品は電撃小説大賞にて〈大賞〉をいただいたものです。

電撃大賞といえば、それはもう桁違いの応募数で……どうして受賞できたのか、未だによくわかりません。

友人に、「授賞式のインタビューで『将来は山本昌投手のよう(な現役の長い)になりたい』って答えたよ」

と話したところ、「沢村賞でも獲ったの?」と言われました。……というのは置いといて、

タイトル通り福岡を舞台にした話です。

私は生まれも育ちも福岡市内ですが、生粋の博多っ子ではないので、

作中に登場する博多弁にちょっとブレがあるかもしれません。 

ただ、『ばい』と『たい』の違いなど、言葉のニュアンスには気を配ったつもりですので、

博多の雰囲気を楽しんでいただけたらいいな、と思います。

本当にいい町なんです、福岡。食べ物もおいしいです。

この本をきっかけに、「福岡行ってみたいな」なんて言ってもらえたら、これ以上の幸せはございません。


そして、ここからは謝辞を。

まず、選考に携わったすべての方々、刊行にご尽力いただいた方々にお礼申しあげます。

担当編集の和田さま、遠藤さま。いつも助けていただいて、とても心強いです。

これからも宜しくお願いします。もつ鍋(水炊き?)楽しみにしています。

クールでスタイリッシュなイラストを描いてくださった、一色箱さま。

同じ大賞どうしでお仕事ができて光栄です。今度一緒にミュージカルでも観に行きましょう。

それから、推薦文を書いてくださった成田良悟さま。お忙しいところ本当にありがとうございました。 

実を言いますと、初めて買った電撃文庫が成田先生の作品だったので、

今回このようなご縁をいただけたことに 非常に感激しております。

最後になりましたが、拙作を手に取ってくださった読者さまに感謝を。

次回はもっと成長した姿をお見せできるよう、努力していきたいと思います。

木崎ちあき